今回はいよいよMDV-M906HDLの取付です。
まず純正フェイルパネル(08B40-SZW-R10A)のナビ両側部分をエッジぎりぎりまで切り欠きます(赤で囲んだ部分)
すると丁度ナビの幅とピッタリになります。
あとはこれに取付金具をつけてナビを固定するだけです。一般的なナビ取付方法と異なり、フェイルパネルごとナビを差し込む構造になっていますので注意が必要です。
ナビ上部に隙間が生まれますので、なにかしらを加工して埋めてください(クッション材を挟んだ上にアクリルボードを被せる等)。下部はそのままで特におかしくないと思います。
今回は切り欠いたエッジ部分をモールで装飾しています。
配線類は純正ハーネス変換キットや、アンテナ変換アダプタ、ステアリングリモコン変換アダプタで取り付ける部分は問題ないので割愛します。
[memo title=”MEMO”]ハンズフリー用のステアリングスイッチは入力できません。[/memo]
GPSはコネクタ形状が同じですので、純正流用可能です。ETCは連動流用不可です。対応品に交換すると連動出来ます。
ここからが問題のMOPマルチビューカメラシステム(他社ではアラウンドビューモニター等という)の接続です。
[alert title=”注意”]
フロントビューを活かすため、接続の前に必ずやっておくべきことがあります。純正ナビを取り付けた状態で設定メニューから「後退から前進時のカメラ自動表示」を「する」に設定しておいてください。
社外ナビからは純正マルチビューカメラユニットへの映像切り替え信号がでませんので、リア映像しか表示されなくなります![/alert]
私の場合、4つのカメラを単独で使用することはまず無く、フロントメインのマルチビュー、リアメインのマルチビューしか使用しません。
こちらのMDV-M906HDLには都合よく、フロント入力とリア入力がありますので、純正のシステムユニットをそのまま流用し画面出力することにしました。
RCAでの入力にはKENWOOD純正ケーブルが必要になります。
(KENWOOD品番 AVプリアウト拡張ケーブル KNA-17AV)
シフトレバーのRとDに連動して純正のマルチビューユニットがカメラの切り替えを行いますので、ユニットからの映像出力信号を拾い出し、2分配したのちリア入力とフロント入力に挿せばOKです。
マルチビューカメラユニットからの映像取り出しはナビ側カプラの
[memo title=”MEMO”]写真上段左から5番目 若葉 マルチビューカメラユニットのグランド
写真上段左から6番目 桃 マルチビューカメラユニットの映像信号[/memo]
から取り出し可能です。
取り出した映像がこちら
※夜間での撮影ですので画質はご容赦ください。
純正のユニットを活かしたままのですので、15km/h程度までフロントは映像出力を続けます。都合がいいことにこのKENWOOD MDV-M906HDLは20km/h程度まで加速するまでフロントビューを維持してくれます。これもまた良いところでした。
[memo title=”MEMO”]ガイド線はナビ側の設定で調整してください。純正ユニットのガイド線と多少かぶりますが気にならない程度です。[/memo]
7インチのころと違い、大画面の9インチではマルチビューの状態でも小さくて見ずらいなということは無くなりました!
最後にもう一つ大きなメリットがありました。ナビでSDに保存した動画再生が趣味ですのでいままでカロッツェリアやストラーダを使用していましたが、このナビはすごいです。
カロッツェリアやストラーダでは仕様上では一見再生可能と思われる動画フォーマットも、ビットレートや解像度を調整に調整を重ね、妥協できる画質・音質でしか再生できませんでした。
彩速ナビは違います!MP4形式でHD画質までであれば、エンコードに四苦八苦する必要もなくすんなりと再生してくれます。仕様表から多少ズレてても何もなかったかのように再生したので思わず笑ってしまいました。HOME画面で情報表示とナビ画面とAV画面が3つ同時表示されるのもいいところですね。
本当に今回はいい選択をしたと思いました。ピンアサイン等ご不明な点はお気軽にご相談ください!